2020年3月に、オアフ島カハラ地区の「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」に宿泊しました。
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」は、ゴルフのPGAツアーが開催される「ワイアラエ・カントリークラブ」に隣接した高級住宅街カハラ地区のビーチフロントに1964年にオープンした5つ星の名門ホテルです。
近隣は、閑静な高級住宅街であることから、人が多いワイキキとは違い、とてもおだやかで静かに休暇を過ごせる雰囲気があります。
エントランスに入っていくと、見上げるほどの高い吹き抜けに、まずはびっくり。
独特な梁のデザイン、全面窓も迫力があり素敵な空間です。
そして、目を奪われてしまうのが「ザ・カハラ」のシンボルでもある大きなシャンデリアです。このシャンデリアがあることで、優雅な雰囲気とゴージャスな気分を味わえるリゾートホテルという印象を受けました。
ワイキキのような騒々しさがなく、とても静かで時間の流れもゆったり感じます。
ロビーは、広々と奥行きのある空間となっており、潮風が抜けていく造りも、開放感たっぷりです。
ビーチにプール、イルカやカメがいるラグーンもロビーから一望できます。
ラナイチェアに座り、中庭を眺めていると部屋にいてくつろぐのとはまったく違う、ひとときを楽しむことができそうです。
60年近くの間、世界中の人々に愛され続けている高級リゾートホテルのザ・カハラ・ホテル&リゾート。
廊下の壁には、これまでに泊まられた各国のVIPをはじめ、ハリウッドスターや歌手など有名人の方々の写真やサインが飾られていました。
ホテルまでのアクセスと立地
ホテルは、ワイキキからダイヤモンドヘッドを挟んだ反対側に位置しており車で約15~20分、ダニエル・K・イノウエ国際空港から車で、小一時間の場所にあります。
ホテルのシャトルバスは毎日運行していて、乗車したいときは予約制ですが、カハラモール、アラモアナショッピングセンター、ワイキキを周回しています。
宿泊は、シーニックラナイのお部屋
ザ・カハラ・ホテル&リゾートは、10階建てで全338室あり、ビーチフロントやオーシャンフロント、シーニックビュー、スイートなど、15のカテゴリーの設定があります。
予約したのは、一番宿泊費の安い「シーニックルーム」でしたがIHW会員なので、部屋のアップグレードをリクエストすると、ワンランクアップの「シーニックラナイ」にアサインされました。
ゴルフコースと隣接している側の部屋ですので、時間帯によってゴルフをしている人を見かけることがありました。
シーニックラナイは、コオラウ山脈をのぞむダイナミックな景観をラナイのチェアに腰掛けゆっくりと楽しむことができます。
部屋は、白とブラウンにアイボリーを基調としていて、色合いが落ち着いていて居心地の良さを感じる内装です。
天井には籐製の羽のシーリングファンもあり、カーペットのハイビスカスデザインもさりげないハワイ感がありますね。
部屋の最大の特徴は、51㎡という広さで、実際にかなりゆったりとした空間になっていると思います。
ハワイのホテルで、スタンダードクラスでこの広さはなかなかないと思います。
ラナイは北向きなりますので、過ごしやすくコーヒーを飲みながら読書をしたり、ゴルフ場と山脈を眺めたりするのも良いでしょう。
左側には、カハラの街並も見えます。
夜になると、街に明かりが灯りますので、昼と夜で違った景色が楽しめました。
ツインベッドのそれぞれ上部には読書灯が設置されていて、ベッドの間にある引き出し付きの衣類タンスも、インテリアとしても部屋にマッチしています。
ベッドマットは程よい柔らかさがあり、寝心地も良く体が休まりますし、枕は硬さの違うタイプがそれぞれ用意されています。
バスルームへの扉を開けると、すぐ目に付くのがミニバーデスクです。
コーヒーメーカーは、米国製の「キューリグ」が備え付けられていました。
キューリグマシンは、1杯分のレギュラーコーヒーが入ったカップを、マシンにセットしてボタンを押すと30秒ほどで、香り豊かな挽立ての美味しいコーヒーが飲める仕組みになっています。
他に用意されているのが、ケトル、ティーパック、ウォーターボトルなどもあります。
そして、こちらはカハラホテルのお土産として人気の高い「マカダミアナッツチョコレート」。
フレーバーは、ミルク、ダーク、ホワイト、キャラメルの4種類、甘すぎない大人の味わいで、とても美味しいです。
バスルームには洗面台とバスタブ、洗面台とシャワーブースが、それぞれ分かれたレイアウトになっていました。
同じスペースにはクローゼットもあり、ホテルロゴが入ったバスローブとふかふか感のある履き心地の良いスリッパが置いてあります。
洗面台が二つあるのは、朝、バタバタしているときなど、二人同時に用意もできますので好都合かと思いました。
また、片方の洗面台には椅子もあり、メイクをしたいときにとても便利です。
深さがたっぷりあるバスタブには、可動式のシャワーもついていました。
ホテル前に広がる美しいビーチとプール
ホテルの目の前は、白い砂浜の美しいビーチが240メートルほど続いており、海は遠浅で波もおだやかな様子でしたので、お子様も楽しめるビーチだと思います。
遠くに見えているぽっこりとした山は、シュノーケルで有名なハナウマ・ベイ方面の「ココ・ヘッド」という標高368メートルの山です。
ダイヤモンドヘッドが標高232メートルなので、ダイヤモンドヘッドより高くココ・ヘッドにも登山コースがあるようで山頂まで線路(現在は使われていません)が通っているそうですよ。
海には珊瑚礁があり、海の生物をシュノーケリングで楽しむことができます。
ただ季節にもよりますが、海水温が低めなときはラッシュガードなどを着て、遊ぶのがおすすめです。
無料のビーチパラソルとビーチタオルも用意されています。
ビーチ手前のヤシの木には、ハンモックが吊るされているので、木陰で読書や昼寝もいい過ごし方かもしれません。
朝のビーチ、キラキラの朝陽がまぶしい
宿泊者用プールは、ホテルとビーチの間のヤシの木に囲まれた場所にあります。
パラソルやデッキチェアもたくさんあり、ジャグジーに入りながらリラックス気分を味わうこともできます。
宿泊者用プールは、ホテルとビーチの間のヤシの木に囲まれた場所にあります。
パラソルやデッキチェアもたくさんあり、ジャグジーに入りながらリラックス気分を味わうこともできます。
プールからビーチまで徒歩20秒!プールサイドに飽きたら、ビーチでのんびりもいいですね。プールサイドにあるレストラン「シーサイドグリル」で、ドリンクや軽食をオーダーすると、プールサイドまで運んでもらえますよ。
10:30~19:00:プールサイドバー 11:00~17:30:ランチタイム。
ビール9~10ドル、カクテル類20ドル前後、ホットドッグ14ドル、カハラバーガー26ドル。(2023年4月現在)
朝食は「プルメリアビーチハウス」
ビーチが目の前に見えるレストラン
「プルメリアビーチハウス」が朝食会場。
このレストランは、朝食・ランチ・ディナーまで提供しているオールデイ・ダイニングです。毎週水曜日のランチタイム(12:00~14:00)には、カレービュッフェも開催されます。メニューは、和風カレー、タイカレー、インドカレーが食べ放題で、スープやサラダ、デザートビュッフェもいただけるようです。
オープンエアの開放的なレストランなので、テラス席からは大海原の絶景を見ながら心地よい海風を感じて食事を楽しめます。
朝食スタートは朝6時30分からなので、朝日を見ながらアウトドア気分で、朝食を味わうことも可能ですよ。
テラス席と屋内のテーブル席もありますから、その日の気分に合わせて、食べる場所を選ぶのもおすすめです。
ビュッフェメニューのパン系は、クロワッサン、グアバデニッシュ、バナナマカダミアナッツブレッド、数種類のマフィンが並んでいます。
その他に、ワッフルやマラサダならぬ、カハラオリジナルの「カハラサダ(左側)」もありました。
サラダにスライスとトマト、フルーツカクテル、オレンジ、パパイヤ、苺など豊富!
左上から順にスモークサーモン、ライスターキー、左下がプロシュートハム、スライスチーズのラインナップは、サラダやパンと一緒に食べるのにぴったりです。
こちらは、シェフスペシャルです。
器に入っているのが、ベジタブルフリッタータ(キッシュのようなもの)と真ん中にあるのはベーコンチーズスライダー(ミニバーガー風)でした。
エッグステーションでは、好きな具材をお皿に取ってシェフに渡すとオムレツを焼いてくれます。
朝から好みの具材が入った焼き立てオムレツが食べられるのは嬉しい!
ローストビーフを
シェフが切り分けてくれます。
こちらは、人気メニューの「シンパンケーキ」です。薄焼きしたパンケーキをくるりとロール状に巻いたカハラホテルオリジナルスタイルのパンケーキです。
マフィンとカハラサダ、パイナップルが甘くて美味しかったですよ。
そして、日本食コーナーも用意されていました。
ご飯、みそ汁、納豆、漬物、冷奴、蕎麦はオアフ島ではそれほど珍しくはないのですが、ハンバーガーやステーキで疲れた胃腸には、こうした日本食コーナーはホっと一息つけそうなサービスかなと思います。
イルカと一緒に遊べるドルフィン・クエスト
ホテル内には、2,400㎡の広さを誇るラグーンがあります。
ラグーンには、6頭のバンドウイルカがいて、中庭を散策しながら自由に遊んでいるイルカたちの姿を見ることができます。
「ドルフィンラナイ」に宿泊すると、部屋のラナイからイルカに遭遇出来ます。
そのイルカたちとラグーンの中で一緒に遊べるのが、「ドルフィン・クエスト」です。
プランの選び方で、イルカとの体験内容が若干違うのですが、メニューとしてはイルカに餌をあげる、一緒に泳いだり触ったり、頬にイルカのキスを受けたりできます。
間近で見るイルカの姿は可愛くて、子どもも大人も圧倒されてしまうほど愛くるしいです。
参加者全員で、30分間イルカに餌をあげたりして遊べるこのアクティビティは、5歳から参加できます。
その可愛いイルカたちとラグーン内で、触れ合って遊べる「ドルフィン・クエスト」ぜひ、お試しください。
夕食は、ホノルルで人気のイタリアンレストラン
イタリアンレストラン「アランチーノ(Arancino)」は、ホノルルマガジン誌のハレアイナアワードに始まり、ハワイのグルメアワードで多くの大賞を受賞しているレストランです。
その上、「アランチーノ」は、旅のクチコミサイトでも上位ランキングされるほどの人気があるため、ホテル内にもあることから、ディナーを予約しました。
ハワイの風が気持ち良いので、オープンエアの開放的なテラス席に座って食事スタートです。
まずは、乾杯!!最初に出てきたのが、このキューブ型とまん丸のパン。キューブ型はフォカッチャで、もちもちのふわふわした味わい、丸いのはフランスパンみたいな味わい。どちらも、口に入れると小麦の香ばしさが広がり、とても美味しかったです。
フォカッチャは、塩味もちょうど良く添え付けのオリーブオイルをたっぷりつけて食べるとさらに美味しさ倍増です。
スープはロブスタースープをオーダー、まろやかなコクがあって美味しかったです。
次が驚き!!突然植木鉢が運ばれてきました。なんと、本物の植木鉢に盛り付けられた「バーニャカウダ」です。ユーモアあふれる盛り付けに思わず笑ってしまった。
アランチーノの人気料理のひとつ、テーブルサイドでサーブしてくれる「24ヵ月熟成パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット」もオーダーしました。
このリゾットは、プライパンで熱々にしたリゾットを、熟成されたパルミジャーノ・レッジャーノのかたまりのホールに入れて、パルミジャーノチーズをたっぷりからめて仕上げていきます。
最後、リゾットにカリカリに焼いたパルミジャーノ・レッジャーノをトッピングして完成!
チーズの濃厚なコクと酸味ある味わいが、とても美味しかったです。
デザートはイタリアン料理定番のティラミス。
まとめ
ワイキキとは違った静かな空間で、ホテルライフをゆっくり過ごしたくて「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」に宿泊しました。
周囲の自然に囲まれた雰囲気が、とても癒しを与えてくれたような気持にもなりましたし、スタッフのサービスも行き届いていて、気分も落ち着き優雅な時を過ごせて良かったという印象も受けました。
ちょっとした買い物も、シャトルバスに乗って地元のショッピングセンター「カハラモール」でショッピングもできます。
今回は利用していませんが、贅沢スパと呼んでもいいくらいのトリートメントスパやフィットネスルームには、ジャグジー付きのホットタブやドライサウナ、スチームサウナの施設などもあり、ただゴージャスなだけでなく、心もカラダもリフレッシュできるホテルと感じました。