私は現在、ヒルトンのタイムシェアを2物件保有しています。
ひとつはハワイオアフ島のワイキキアン 1BR シティビュー プラチナ 毎年 11520Pです。
もうひとつはハワイオアフ島のグランドアイランダー 1BR シティビュー プラチナ 毎年 11520Pです。
1軒目のワイキキアンは、リセールにて総額約80万円で購入したのですが、ポイントが足りずに翌年分から前借することが多く、ポイント不足を痛感し、リセールにて総額70万円ほどでグランドアイランダーを買い足しました。
晴れて2物件保有のタイムシェアオーナーとなった訳ですが、このタイムシェアは保有してみるとなかなか奥が深い!自分がどのような使い方をするかによって、どんなタイプの物件を購入するべきか非常に難しい買い物です。そして今回、更に物件を買い足すことにしましたので、どのように購入するのか。どの様なタイプを購入すべきかをわかりやすく解説したいと思います。
ヒルトンのタイムシェアって何?
タイムシェアは、1つの部屋を共同で購入する仕組みです。
ちなみにトランプタワーワイキキのスタジオタイプのお部屋(すなわち1Kタイプ約48㎡)は$420000位します。140円換算で5880万円です。住むわけじゃないのに、さすがにこれはちょっと高いと思いますよね。しかも1Kですよ!
ホテルの1部屋といえども、結構いいお値段するので、これを1年は52週あるので、52人で共同所有しましょう。そうするとひとり110万円くらいで買えちゃうよ~!簡単に言ってしまえばこんな感じです。トランプタワーワイキキはコンドミニアムで、タイムシェアはありませんが、わかりやすく例えて言うならこんな感じです。
具体的には、「1年に1週間、1つのお部屋を所有する」形態が一般的です。その他の週は他のオーナーが所有します。毎年、1週間だけは自分がそのお部屋を利用することができます。厳密には、毎年1週間利用できる「毎年の所有権利」と、2年に1度1週間利用できる「隔年の所有権利」という2つの選択肢があります。
1週間の縛りがあるってキツくない?そう思われる方も多いと思いますが、1週間ってのは”おおよそ”の話であって、とくに日付を決められてるわけではありません。年末年始やGWやお盆などの時期などの1週間使える権利が欲しいんじゃー!っていう人用に時期の縛りがあるものも存在します。でも基本的には1年のうちの1週間位つかえる権利を保有するってイメージしてもらえれば良いかと思います。
ヒルトンのタイムシェアは、他のハワイのタイムシェアと同様に不動産の性質を持ち、そのためお子様に相続することも可能です。先のトランプタワーを例にしましたが、別荘一戸建てやコンドミニアムをハワイで購入するには何千万という大きな資金が必要ですが、1週間分のタイムシェアなら手の届く価格で購入できる点が魅力です。
私も以前はコンドミニアムの購入を目指していました。ワイキキの不動産屋さんも何人か知っていますし、物件も結構な数見ました。そして今も毎日の様に物件はチェックしています。コンドミニアムは所有願望は叶えられますが、年間の維持費、自分が使わない時期をどうするか。施設の充実度。そして物件の価格。様々な観点から検討すると、実際に所有するのは躊躇してしまいます。
そういった点から見てもいろいろな施設を使えて、年間の維持費も安く、最初の権利購入も数十万円~数百万程度のヒルトンのタイムシェアは多くのメリットがあると考えられます。
ヒルトンのタイムシェアの使い方
ヒルトンのタイムシェア物件を購入すると、その物件のオーナーになります。オーナーになると、利用年に応じてヒルトンからポイントが与えられますが、このポイントの数は購入する物件のタイプによって異なります。これらのポイントを使用して、ヒルトンのタイムシェアを予約することができるシステムがあります。また、ポイント内であれば、自分が所有している物件以外のタイムシェアも利用することが可能です。
予約には以下の3つの種類があります。
- ホームウィーク予約: 所有物件のオーナーは自分の物件タイプを優先的に予約できる期間です。利用は1週間単位となります。こちらでは、ご自身が所有している物件タイプを「ホーム」と呼びます。
- クラブ予約: オーナーの優先予約期間が終わると、他の物件を所有するオーナーも予約が可能になります。ポイント内であれば、どの物件でも利用が可能で、これをクラブ予約と称します。
- オープンシーズン予約: チェックインが1ヶ月以内の予約をオープン予約と呼びます。ポイントを利用することもできますし、現金での利用も可能です。
この中で一般的に使いやすく、一番使うのが、②クラブ予約と思われます。このクラブ予約をいかに上手く使いこなせるかで、ヒルトンのタイムシェアを保有する価値が変わるといっても過言ではないでしょう。
保有してわかったリアルな維持費
実際に所有してみて判明した費用の内訳を2022年を例にご紹介します。
<ワイキキアン1BR>
年間管理費 $1564
ヒルトン会員費 $234
合計 $1798
仮に$1を140円換算しますと年間維持費は約25万円になります。
すなわちコスパ太は、2物件所有しているうちの1物件では約25万円支払っています。
同じような物件を2物件所有していますので合計50万円のコストを払っています。
使い方次第で宿泊費用は1泊1部屋あたり約2万円!?
ヒルトンのタイムシェアは月曜日から金曜日までの平日宿泊と金曜日から月曜日までの週末宿泊では宿泊に必要なポイントに2倍の差があります。
グランドアイランダーを例に挙げますと、1BR マウンテンビュー、もしくはリゾートビューは平日の宿泊は1150Pで、週末の宿泊は2304Pです。
単純に平日の1152P×4泊と、週末の2304×3泊を合計すると11520Pとなるわけです。
ですから消費の多い週末をできるだけ避けて宿泊することにより、より少ないポイントで宿泊することが可能です。
ちなみに私はできるだけ消費ポイントの少ない月曜日から宿泊することを心がけています。例えば月曜日から翌週の金曜日までの12連泊するとした場合、週末は3泊のみで、残りは全て平日です。
平日の1152P×9泊と、週末の2304×3泊を合計すると17280Pとなります。
私の所有する11520Pの物件で12泊したい場合、17280Pですと足りませんので複数の物件を所有するか、翌年分より前借するかとなるわけですが、仮に年間で25万円の維持費で11520Pですから単純に割りますと1Pあたり21.7円となりますが、12泊分の17280Pを換算すると374976円となり、この金額を12泊で割ると31248円となります。
宿泊にあたっては、予約時に予約手数料が自分の所有している部屋以外の予約時は$64かかります。(自分の所有している物件の予約は手数料無料)
また、宿泊費用のほかに1泊当たり$14.44の宿泊税が別途請求されますが、ハワイのホテルはリゾートフィーと宿泊税を合わせると約18%も請求されますので、それと比べると微々たるものです。
また、ヒルトンのタイムシェアは年間のほとんどがプラチナと呼ばれるシーズンなのですが、GW明けからの4週間と9月に入ってからの4週間の合計2カ月はゴールドシーズンと呼ばれる『お得シーズン』が設けられています。
たまに海外旅行でありがちな、安い時期は雨季でスコールがすごいとか、お店が全然やっていないとか、そんなことはハワイでは一切ありません!
ゴールドシーズンは通常時よりも宿泊ポイントが約30%ディスカウントされています。ですので、先ほどの例の12泊をゴールドシーズンに宿泊した場合、
<ゴールドシーズン>平日の816P×9泊と、週末の1632×3泊を合計すると12240Pとなります。
先の例の通り1Pあたり21.7円計算しますと、12泊分の12240Pを換算すると265608円となり、この金額を12泊で割ると1泊当たり22134円となります。ゴールドシーズンに旅行に行ける方は絶対に見逃せない時期です!
ヒルトンハワイアンビレッジがコスパ最強な訳
平日やゴールドシーズンの利用で1泊2~3万円で泊れるのは分かったよ!でもいつもハワイで泊ってるホテルとさほど変わらないじゃない!そんな声が聞こえてきます。
違うんです!ヒルトンは施設の充実度がすごいんです!その辺の安いホテルと一緒にしないでください!
- 難民回避:ハワイ名物のチェックイン15~16時まではお部屋に入れません事情ですが、長いフライトでやっと着いたかと思いきや、部屋に入れない。体はだるい。眠い。そして無理して街へ繰り出す。ハワイアンビレッジではその必要ありません。タオルカードをもらえますので、タオルを借りてプールサイドやラウンジで15時までのんびりと時間をつぶせます。ヒルオンオーナーでなければ受けられない最高のサービスです!
- 施設がとにかく大きい: ハワイアンビレッジはラグーンタワー、カリアタワー、ワイキキアン、グランドアイランダーの4つのタイムシェア棟のほかにホテルとして有名なレインボータワーやアリイタワーなどがあり、約9万㎡の敷地に6つのプールとラグーン、80以上の店舗やスーパーが集まる、まるで一つの町ですので、お年寄りや子供がいても敷地内だけで十分にハワイを堪能できます。
- 立地が良い: アラモアナセンターもワイキキビーチまでも歩いて10分程度。バスやトロリーの停留所もすぐ前にあり、どこへ行くのも不自由ありません。
- 部屋が広い: もちろんコンドミニアムなのでキッチンが付いているというのはありますが、基本的に部屋が広いです。ラナイが広めですので、ワイキキの街並み、海やプールで泳ぐ人々、水平線に沈む太陽を眺めながら最高の一杯楽しめます。
- 無料のアクティビティ: 施設内では無料で参加できる朝ヨガやサーフレッスン、レイアレンジメントなどがあり、滞在中に毎日参加する人も多いです。JALパックなどでも予約をすると参加できるアクティビティはありますが、定員になって参加できないことも少なくありません。ハワイアンビレッジは基本的に定員はないので、安心。毎日行くうちに顔見知りになって仲良くなることも。
- 清掃難民になりにくい: ホテル滞在では清掃に入る時間がはっきり分からずにお昼に部屋に戻りにくい。ずっと部屋に居にくい。そいうった問題がありますが、ヒルトンのタイムシェアは清掃がたまにしか入りません。平均4日に1回程度のタイミングで清掃が入ってくれますが、備品はいつでももらえます。清掃に入る日のお昼だけあらかじめ長めの予定を入れて出かけるのがベストです。
- ランドリーが無料: 部屋に付いている棟もありますが、基本、各フロアにランドリーが無料で付いています。設置個数が多いので、空いてないことはそんなにありません。
何度も言いますが、ヒルトンは施設の充実度がすごいんです!
その辺の安いホテルと一緒にしないでください!
あなたはどのタイプ?タイムシェアモデルチェック
タイムシェアはリセールと言えども、安い買い物ではありません。
購入額をできるだけ安くし、ポイントを有活用するために、まずは自分がどの様なタイプであるかを理解する必要があります。
第一にハワイへ行く『頻度』
第二にハワイで過ごす『滞在期間』
第三に1年間のうちいつ行くのか『渡航時期』
この3つが重要なファクターとなります。
チェック項目① 渡航頻度
タイムシェアの基本的な考え方として1年に滞在できるのが1週間という期間がベースとなっています。
とはいえ、所有していない物件の相互利用を前提と考えた場合、ポイント消費の少ない部屋に宿泊すると、1週間以上の宿泊が可能ですし、逆にポイント消費の多いデラックスな部屋に宿泊すると3泊しかできない。といった状況になります。したがって購入する物件のポイントは多いに越したことはありませんが、ポイントが多い=価格が高いというのが現実です。
私が初めに購入したワイキキアン1BR/毎年/プラチナ/フロート/11520Pは2人で1BRのシティビューに1年に1週間程度滞在できれば良いなという人向けです。
実際、タイムシェアの保有後にテンションが上がり、両親を招待し、4人で2BRに10日間の滞在となった時はポイントが足りずに翌年分から借りて宿泊することになりました。
タイムシェアの保有前は、2人で行くならラグーンタワーのスタジオはポイント消費も少ないから、ラグーンタワーのスタジオに2週間滞在するのも全然良いね!なんてことを妻と話していましたが、ラグーンタワーのスタジオはポイント消費も少ない為、利用者も多く、一度にまとまった期間取れることはなかなかありません。
それにラグーンタワーのスタジオは基本的にラナイがありません。ラナイなしのハワイ滞在は楽しさ半減ですし、ハワイアンビレッジの一般的な1BRを利用した後にどんなにポイント消費が少ないといっても、ラグーンタワーのスタジオを利用する。という気持ちには通常ならないと思います。
ですので、第一に考えるべきことは
『何人でどれくらいの頻度でハワイに行く予定か?』となります。
チェック項目② 滞在期間
タイムシェアには毎年タイプと隔年タイプがあります。くじら俱楽部さんHPでも、維持費から見た場合、隔年タイプが、おすすめです。と書いてある部分も確かにあります。
しかしながら私は”毎年タイプ”を強くお勧めします!
もちろん私が毎年ハワイ行くというのもありますが、ここで私のハワイ遍歴をご紹介したいと思います。
私が初めてハワイを訪れたのは20年程前のことです。新婚旅行でヨーロッパが第一候補でしたが、仕事の休みがとれる1週間という期間を考えた場合、せかせかと観光し、長いフライトで時間を取られるよりもゆっくり滞在できる場所と考えた末、ハワイが新婚旅行の目的地となりました。
まだ若くお金もそんなになかった為、宿はシェラトンプリンセスでしたが、ハワイの空気とほどよい外国感がとても心地よく、すっかり気に入ってしまいました。
その後、毎年の様にハワイを訪れるようになり、マウイ島、ハワイ島なども行きました。
私はゴルフはやりません。日本では比較的田舎で緑豊かで海もある地域に住んでいるため、ハワイに行って自然に触れることはそんなに望んではいません。そんな私にはマウイでもハワイ島でもなく、オアフのワイキキがとても心地よいのです。
比較的自由がきく仕事をしているので、滞在日数を徐々に増やしていきました。びびなびで募集されていたアイランドコロニーのスタジオを1カ月借りて、英会話学校に夫婦で3週間習いに行ったこともありました。
パシフィックモナークの日本人オーナーさんと知り合いになり、1泊$120と安価で泊めさせていただけたということもあり、パシフィックモナーク1BRでの滞在が何年も続き、いつも別荘間隔で長期利用させてもらっていました。
マウイ島、ハワイ島なども訪れましたし、ハワイ島に別荘を買おうか考えてこともありますが、最初にハワイを訪れてから10年程経過した後に、自分にはワイキキが合っているなと理解しました。
自分にワイキキが合ってると理解してから、『1年に1度は来よう』そう考えるようになりました。そして毎年来るうちに滞在期間は1週間から10日程度が日数的にも丁度よく、費用的にも自分に合っているなと自分の滞在スタイルを見つけました。
皆さん仕事をされていると思いますし、休みの都合もあります。ハワイに来たらやりたいこともいろいろあると思います。それらを踏まえてよく考えてください。
自分に合った滞在期間というのが第二のチェックポイントです。
『何日くらい滞在できるか?』を考えてみてください。
私が強く”毎年タイプ”をおすすめするのは、ポイントが多ければ多いほど良い場所に宿泊できるからです。旅先での楽しさは宿のクオリティに比例します。これは間違いありません。よい部屋、よい施設、よい景色を求めるならばすこしでもポイントは欲しいところ。隔年タイプですといざ旅行に行くとなったときに、足りなくなる可能性大です。
チェック項目③ 渡航時期
会社勤めの方が、ハワイに行けるくらいまとまった休みが取れるのは、お正月休み、GW、お盆休みくらいでしょうか。この時期にしかハワイに来れないとなると、正直、タイムシェアを有効に使うのは厳しいかもしれません。
比較的時間の融通がきく、フリーランスや自営業。自分で休みをコントロールできる立場の方ほどタイムシェアの恩恵を受けられます。
なぜかと言いますと正月休み、GW、お盆休みは誰もがハワイを目指す時期です。航空券は高いですし、ハワイのホテルもとても高いです。ヒルトンのタイムシェアは繁忙期という理由で高くなったり、消費するポイントが多くなったりすることはありませんが、その分、激戦期となっています。
オーナーとなり、自分の所有する物件は1年前から予約することができますので、繁忙期に旅行するために1年前から部屋を確保する方も多いです。とはいえ繁忙期は絶対に取れない。ということではありません。日々空きがないか根気よくチェックすれば、目当ての時期の宿泊が出てきます。
ですので、繁忙期だけを狙うならば、自分の保有している物件を使って繁忙期に1年前から予約するという方法。もしくは毎日のようにWebでチェックして空きがでるのを待つ。この2つの方法となります。
フリーランスや自営業など繁忙期を避けてハワイに行ける場合、そこまで競争率が激しくなければ、より多くの部屋から自分の希望にあわせてタイプを選ぶことができるでしょう。私はこのタイプに属しますので、できる限りポイント消費が少ない、すなわちコスパが良い部屋を見つけることを第一に考えます。
タイムシェアはタイプによって保有する価値がある人、ない人に分かれます。自分のタイプを理解して購入することをおすすめします。ヒルトンの説明会に参加しての正規購入という方法もありますが、やはりコスパを考えると絶対リセールでの購入がお得といえます。
次の章では、実際に購入する流れを説明したいと思います。